中期経営計画(2024~2026年度)

経営ビジョン・ミッション

当社グループは、経営理念である「より多く社会に貢献する」の実現に向け、2020年に「究極の理念」を策定し、社員およびグループの成長・全員経営・連携と健全な競争・SDGsに基づく経営などの推進、ならびに納税額の拡大に取り組む方針を掲げております。

これらの方針に基づき、当社グループは2030年に売上高1,000億円規模への到達を目指すとともに、創立100周年を迎える2073年には、売上高3兆円規模の企業へと成長することを展望しています。

なお、現在策定している中期経営計画は、これらの目標に向けた重要な通過点として位置付けています。

事業ポートフォリオの再構築

各セグメント内でのシナジー効果の極大化を目指して、2024年4月より事業セグメントを「半導体・メカトロニクス関連事業」「医療・ヘルスケア関連事業」「環境・社会インフラ関連事業」に改編しております。なお、2025年4月より、セグメント構成会社を一部変更し一層のグループ力強化を行っております。

 

3事業セグメント

半導体・メカトロニクス関連事業/医療・ヘルスケア関連事業/環境・社会インフラ関連事業

セグメント構成会社

セグメント 子会社 孫会社
半導体・メカトロニクス ワイエイシイメカトロニクス(株) 蘇州嘉大電子有限公司
ワイエイシイガーター(株) 嘉大精密科技股份有限公司
ワイエイシイビーム(株) NIHON GARTER PHILIPPINES INC.
(株)ワイエイシイダステック NGC GARTER(M)SDN. BHD.
医療・ヘルスケア ワイエイシイエレックス(株)
ワイエイシイバイオ(株)
YAC System Singapore Pre Ltd.
環境・社会インフラ 大倉電気(株) 宝生産業(株)
(株)ワイエイシイデンコー
ワイエイシイマシナリー(株)
JEインターナショナル(株) (株)GDテック
TTホールディングス(株) (株)テクノオプティス
瓦愛新(上海)国際貿易有限公司

経営戦略

基本テーマと改革テーマ

基本テーマ(今をより良くするテーマ)

  • 営業改革・DXの活用を通じて受注の拡大を促進します。
  • 粗利率アップ活動を通じて高収益企業体質を確立します。
  • 経費の節減、資金管理、在庫管理の徹底を行い一層の財務健全化を目指します。
  • 社員全員経営を強力に推進します。

 

改革テーマ(未来を創り出すテーマ)

  • B2Cビジネスの開始と拡大を図ります。
  • 各種の量産可能な汎用製品の開発と販売開始に努めます。
  • 戦略的なM&Aを活用します。

数値目標(KPI)

百万円
事業年度 2024年度(実績) 2025年度(計画) 2026年度(計画)
セグメント別売上高 半導体・メカトロニクス 11,377 12,000 13,000
医療・ヘルスケア 5,022 6,000 10,000
環境・社会インフラ 6,641 12,000 13,000
売上高合計 23,041 30,000 36,000
営業利益 1,354 2,000 3,000
営業利益率 5.9% 6.7% 10.0%

セグメント別戦略

今後の成長分野に向けた事業展開について

 当社では、AI関連、パワー半導体関連、医療分野など、今後の成長が期待される分野を中心に、積極的な開発を進めてまいります。

(1)半導体・メカトロニクス関連事業

 半導体・メカトロニクス関連事業では、以下の開発を推進しています。

  • 半導体後工程向けの搬送自動化装置や、パネルFOUPなどの重量物搬送に対応したクリーンコンベア
  • 車載用途を中心に、グローバルスタンダードを目指したSiCチップハンドラのアップグレード
  • クリーンコンベアとの連携を含むAMR(自律走行搬送ロボット)システム

(2)医療・ヘルスケア関連事業

 医療・ヘルスケア分野では、以下の取り組みを進めています。

  • 新型人工透析装置の機能向上と開発
  • 高感度デジタル免疫測定システムにおけるデータ認証に向けた実証実験

(3)環境・社会インフラ関連事業

 環境・社会インフラ分野では、以下の開発を推進しています。

  • 工業計器
  • 電力ネットワーク向け通信監視技術
  • コータデベロッパー向けヒーター
  • 大口径ディスプレイ製造装置用加熱装置
  • EC(電子商取引)向け包装システム